中学時代読書クラブに入っていました。
その顧問の佐藤豊彦先生が私が卒業するときに餞別としてくれた本です。
ロシアの児童文学です。
レンカという少女が学校に転校してきます。
レンカは明るい普通の女の子ですが、正義感が強いのと気になる男の子をかばうために、教室で起こった子供たちの悪い出来事を先生に報告してしまいます。
それがもとでいじめの対象になってしまいます。
そのレンカの気になる男の子は、レンカがかばってくれたことをわかりつつも教室の中での自分の地位をなくしたくないためにレンカにも周りの生徒にも良い顔をしてしまいます。
それがもとでレンカを取り巻く環境はますます悪いことに。
レンカを救ってくれるのは…?
レンカの保護者である、古い大きな館にすんで変人と呼ばれているおじいさんも素敵なのです。
この物語の結末は結構好き。
皆がレンカの影響で自分の心の悪いものをはきだしてコンプレックスを克服します。
でもそのときにはレンカとおじいさんは…。
真相はわからないですが、豊彦先生はそれぞれ人にあった本をくれたのではないかと思っています。
なんとなく、レンカと私が似ているような気がするのですが、気のせいかも。
ただ、本格的に本好きに、そして宮沢賢治好きになったのは、確実に豊彦先生の影響ですね。
ときどき読み返しては擦れた心を磨き直しています。
もう一度会ってお話ししてみたい先生です。